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日本造船工業会会長に就任して- 会長 伊藤 源嗣

分類: その他,業界情報,船舶需要動向
SAJ Press Release
2003年6月17日 (平成15年)
17/06/2003

2003年6月17日 (平成15年)


社団法人日本造船工業会
会長  伊藤 源嗣


日本造船工業会会長に就任して


  1. 私は、本日の定時総会において、日本造船工業会の第29代会長に選任されました。岡野前会長は、「日本造船業の体質強化」を重要テーマに掲げて業界運営に当られ、多大なる功績を残されました。後を受けて、私が今後2年間、伝統ある造船工業会の会長を務めさせていただきますが、世界的にデフレが進行し、日本経済の先行きに不透明感が増しつつある中での就任でありますので、その重責に身が引き締まる思いでございます。

  2. わが国造船業は、近年旺盛な建造需要に支えられて年間1000万総トンを超える建造を続けており、現在もバルクキャリアを中心にした受注の下支えによって、2年以上の手持工事を抱えております。このように、造船市場は量的には堅調に推移しておりますが、恒常的な需給インバランスの下で激しい国際競争が展開されていることから、船価の先行きは楽観を許さない状況にあります。

  3. 造船各社は、こうした造船業を取り巻く厳しい環境に対処すべく、昨年以降、統合・分社化の動きに見られるように抜本的な合理化を推進し、21世紀に相応しい新しい会社経営を目指してそのスピードを加速しておりますが、今後とも更なる自助努力の継続が必要であると認識しております。

  4. こうした状況に鑑み、造船業の活力と競争力の源泉となる産業基盤を強化し、以って造船経営の安定に資するために、私は、「日本造船業に対する信頼感の更なる向上」をテーマに掲げ、会員企業の総力を挙げて、以下の課題に果敢に取組んでまいりたいと考えております。

    • 技術開発基盤の充実
      日本造船業にとって国際競争力の強化は喫緊の課題であります。特に非価格競争力のうち、技術的優位性の確保はその要となっております。 技術戦略テーマを具体的に展開し、従来からの海洋空間利用技術の推進に加え、更に新たな技術分野に取り組みの輪を広げてまいる所存であります。また、日本造船業の技術や品質をアピールするために、時代の要請を先取りした共通技術基盤の向上にも取組んでまいりたいと考えております。

    • 経営基盤の強化
      現在、産官学で構成する「造船産業競争戦略会議」において、将来に亘って、日本造船業が自由かつ公正な競争条件の下で安定した産業として発展し、世界の海運・造船業界において重要な役割を果たし続ける途を探して検討が続けられております。 この議論を通じて核となる課題が抽出されてきたため、まずは、これらの課題について、造船各社の経営環境が一様でないことには留意しつつ、共通認識の醸成に努め、更に、産官学のそれぞれの課題を競争力増強に繋がる具体的な動きに繋げていきたいと考えております。

    • 国際協調の推進
      欧州の対韓国WTO提訴、新しいOECD造船協定の交渉開始、各国の環境・安全強化への取り組みなど複雑な要素が絡み合う国際情勢の下、その動向把握と対応整理に努め、あらゆる国際場面で日本造船業の意見を積極的に発信してまいります。特に、世界造船業の安定的発展のために自由で公正な競争環境の整備が実現できるよう、関係官庁や国際機関に対し、今後も継続して働きかけてまいります。 一方、JECKU造船首脳会議など国際的枠組みについても、成長著しい 中国を加えた新しい協調の場が整備されましたので、中国との相互理解の進展はもちろん、日韓欧米中の五極で世界造船業の安定化に向けての議論が更に深まるよう、造船工業会としても引続き努力する所存であります。

  5. 以上、所感の一端を申し述べましたが、グローバル化が進展し国際競争が激化している厳しい環境下にあるだけに、一層造船業界がまとまって共通の課題に取り組み、英知を集めてこれを克服していく必要性を強く感じております。 ご関係各位のご支援・ご指導を賜りますようお願い申し上げます。

以上



この情報に関するご質問は下記の連絡先までお願いいたします。

(社) 日本造船工業会 企画部
Tel: 03-3502-2014
Fax: 03-3502-2816
E-mail: webmaster@sajn.or.jp


◆関連ウエッブサイト:
- (社) 日本造船工業会、www.sajn.or.jp
- 2003年6月17日発表のSAJプレスリリース

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